コラム

2015/05/19

名もなき人々へ(茨城・YO)

名もなき人々へ


▼プロレスラーの藤波辰爾選手が、世界トップクラスのプロレス団体WWF(World Wrestling Entertainment)の殿堂入りを果たした。元プロレスラーで、いまは日本を元気にする会に所属するアントニオ猪木参議院議員に続く、日本人としては2人目の快挙だ


▼藤波選手は1978年1月、ニューヨークのマジソンスクエアガーデンにおいて、チャンピオンだったカルロス・ホセ・エストラーダ選手を破り、WWWF(当時)ジュニアヘビー級タイトルを奪取。防衛回数は通算52回におよぶ。ヘビー級転向後もWWF(当時)インターナショナルヘビー級王座を獲得するなど輝かしい戦績を残し、いまも現役を続行する


▼一部では、飛龍やドラゴンと言えば藤波選手を指す。その名を冠し、プロレスの神様カール・ゴッチ氏直伝のドラゴンスープレックス(飛龍原爆固め)は、技をかけられた対戦相手が舌を出し失神したらしい。あまりに危険な技として、禁じ手とする旨が通達された、あるいは自らが封印したとも逸話が残る。また当日の対戦が決まっていたレスラーが、技への恐怖心から会場に現れずに敵前逃亡を図ったとのうわさも流れた


▼世紀の大事業と語り継がれる黒部ダム建設には、延べ1000万人を超える作業員が動員されたという。東日本大震災からの復旧・復興には、ボランティアも含め多くの人が関わっている


▼プロレスラーは、たった一人では光り輝けない。多くのレスラーが支えるからこそ輝きを放つことができる。建設業界も様々な人が携わり成り立つ。後世に名を残すのは一握り。だが、支え輝かせる存在を忘れてはならない。(茨城・YO)


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