コラム

2015/09/03

サラブレッドの子の原石(茨城・YO)

人も馬もダイヤの原石


▼売上総額が史上最高の131億7350万円を記録―。日本国内最大級とも称されるサラブレッドの競り市セレクトセール2015が7月中旬に、北海道で開催された


▼数多くの種馬が登場する中、本年度もディープインパクトの子が主役だった。1歳馬部門の最高価格は、牡馬でジョコンダⅡの2014で2億3500万円(税抜き、以下同)。本年の第75回皐月賞で1番人気に推され、第82回日本ダービー3着馬サトノクラウンの半弟(父違い)にあたる。落札額2位は、ディープインパクト産駒の牡馬ラッシュラッシーズの2014、Tapit産駒の牡馬シャンパンドーロの2014、どちらも落札額は2億3000万円


▼当歳馬(ゼロ歳)での最高値は、ディープインパクト産駒の牝馬ウィーミスフランキーの2015。落札額は1億8000万円。これに続くのが、ディープインパクト産駒の牡馬ベルワトリングの2015で1億2500万円だった


▼2日間を通した上場予定馬は541頭。売上総額は昨年の125億7505万円を上回った。今回、取引された馬たちの多くは来年にデビューする。しかし、将来の活躍馬を探し出すことは容易ではなく、血統や馬体などから判断するしかない。むしろ今回取引された10~15倍のサラブレッドの種馬たちの方が、大きなレースを制する確率は高い


▼勝利を目指し育成場のスタッフ、調教師を含む厩舎スタッフやジョッキーが心血を注ぎ、トップの競走馬を育て上げる。試行錯誤を繰り返し、育成技術は向上しているという。どのような輝きを放つのか、競馬に限らず、企業も育てる側の力量が試される。(茨城・YO)


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