コラム

2015/10/08

佐原に残る美しい街並み(茨城・SA)

佐原に残る美しい街並み


▼休日を利用して千葉県香取市佐原に出かけた。市内にある「道の駅さわら」を探訪する予定で向かったが、現地の観光案内のおかげで、灯篭流しや古き良き建物が並ぶ美しい街並みを目にすることができた


▼観光案内がある道の駅さわらでは、JR佐原駅周辺に懐かしい街並みがあることを施設内に展示していた絵葉書から知った。絵葉書は手書きで、道路を木造建築が両側から挟む古き良き時代の町並みの一枚。道の駅は、地元で生産された野菜や食材に触れるだけでなく、その土地を知らない外部から訪れた者には観光案内を参考に次の目的地を検索でき便利だ


▼訪れたこの日は「盆ふぇすたin佐原2015」の当日。会場前には、江戸時代に日本中を測量し日本地図を完成させた伊能忠敬の旧宅のほか木造家屋が建ち並び、周囲はまるで江戸時代に戻った感を覚えた。会場では浴衣に身を包んだ人や外国人観光客なども多く、まもなく終わる夏のひと時を楽しめた。祭りのメーンは、自分の夢や希望を灯篭に記し、付近の小野川に流す「夢灯篭流し」。参加する人たちでブースには長い列ができていた


▼付近の木造家屋で土産物屋を営む店主は「建物は160年ほど前に建てられたもので、国の重要文化財になっている」と話す。「店舗の奥にある蔵も見ていって下さい」と薦められ見学すると、今でも健在で立派な造りに感激した


▼灯篭流しの様子は時間の都合上見れなかったが、未踏の地を訪ねると予想できない大きな発見に遭遇する。先人の功績や美しい町並みは地元の大きな財産となる。歴史を広く伝え、大事に守られていくことを願いたい。(茨城・SA)


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