コラム

2016/04/22

どうなる年金問題(新潟・TN)

どうなる年金問題


▼昨年のことであるが、給与明細を見ていたら、健康保険料と厚生年金が上がっていることに気付いた。しかも、今月からさらに値上げになるそうだ。また、気になる消費税については安倍首相が2017年4月の10%への引き上げを「再度延期する」との見通しを示している報道もあるが、実際は正式な発表を待つばかり


▼ファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子氏は、今後の日本の社会保障について「調べれば調べるほど怖い。負担増に終わりが見えない」と警鐘を鳴らす。手取り収入が上がることが難しい時代に対処法はあるのだろうか聞いてみた


▼まず、収入が少なくなったこと以外に家計を圧迫している理由について、八ツ井氏は「豊かになったからこそ支出が増えている」と説明している。「(現代は)モノを作ることをしなくなり、モノが売っているから、つい買ってしまう」と。基本的なことではあるが、昔はモノが貴重であり大切であった。今は便利さを理由に、買っては捨て、買っては捨ての生活が当たり前。当然、リサイクル・リユースはしているが、果たして十分か疑問


▼また、「お金の使い方を見直せば家計は努力した分だけ必ず効果がある」と、節約の効果が大きいことを強調する。それを実行しつつ「お金が多いか少ないかという価値観だけで幸せかどうかを決めるのではなく、心豊かに生きることも大事」と付け加えた


▼一生懸命働いて、ぜいたくな生活をせず、前向きになることが大事ということだろう。しかし、それすら脅かされるのであれば、やはり「国がなんとかするべき」と、あらためて言いたい。(新潟・TN)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら