コラム

2016/06/09

時代に置いていかれるな(東京・HM)

時代に置いていかれるな


▼女子バレーボールの試合を見ていた ら、なにやら揉め(もめ)ている。しばらくすると、相手チームにペナルティーが与えられ日本に得点が入った。どうやら選手交代のためなどに導入したタブレット端末の操作に不慣れだったことが原因のようだ。ここにもICTが導入されているのかと驚いた


▼先日、パソコンが突然ウィンドウズ10にアップグレードした。ちょっとひどくないか、と憤慨したが言いたいことはそこではない。こうなってしまうと詳しくないため身を任せるだけになってしまう。対応のしようがない。無力感を感じる


▼スマートフォンもそうだ。6年間使った機種を変更したら、もう操作方法が分からない。写真の保存先をカードにするといった基本的な作業ができない。「保存先を切り替えるだけですよ」と若い子にさらっと言われ「その『だけ』ができないんだよ」と情けなくなる


▼イベント会場の片隅に座り、誰にも見向きをされないのに、ひたすらしゃべり続ける人型ロボットのペッパー君を見ながら、この原稿を書いている。もはやペッパー君は珍しくないらしい。何だか彼も時代に置いていかれつつあるようで妙な親近感が湧く


▼ICT化、機械化、省人化などと聞くと、ずいぶん大仰で、一部の大手ゼネコンだけの話のように聞こえるが、スマホやタブレット端末の活用方法は幅広い。偉そうに言えないが、あまりノンビリしていると本当に置いていかれる。スマホを持っていないだけで、発注者に嫌な顔をされることにもなりかねない。バレーボールの相手チームのように、もったいない失点がないよう心掛けたい。(東京・HM)

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