コラム

2016/07/13

連載から40年の漫画に学ぶ(茨城・SA)

連載から40年の漫画に学ぶ


▼人気漫画のこちら葛飾区亀有公園前派出所の199巻が発売された。大台に迫る巻数に一瞬目を疑いながら、書店に並ぶ本を手に取った。130巻を超えるあたりまで集めていたが、購入から遠ざかっていた。買い始めたのは小学生時代。社会人になり今でも連載中の漫画を買えることに驚く


▼連載が始まったころの主人公・両津勘吉は少し粗っぽい性格と尖った描写の印象だったが、現在は時代に合わせたのかキャラクターは少し丸くなった。ギャンブルなどお金に目がないところは全く変わってないが


▼ことしで40年を迎えるこの漫画には多くの個性的なキャラクターが誕生した。その中でも強烈な印象があるのは、4年間眠った後に1回登場する日暮熟睡男(ひぐらしねるお)という人物。別名・五輪男と呼ばれ、超能力を持つ。起こし方を間違えると、町を破壊するほどの力を発揮する。ことしはリオ五輪の年。再び起きることは間違いなさそうだが、どんな形で登場するのか楽しみだ


▼同じ題名と主人公で40年間話をつなぐことはとても大変なこと。作り手でなければ分からないが、199巻までは長い道のりだっただろう。弊紙の1面左上では、発行号数を表示している。数字を重ねられるのも、紙面を支える情報と読者の皆さまがあってこそ


▼こち亀はいよいよ200巻に突入する。果たしてどこまで巻数を伸ばすのか。その息の長さに何か見習うべき秘訣があるのかもしれない。199巻の表紙には「まっすぐ」と書かれている。私たちも業界の発展に向けて1号、1号大切に情報を発信し、まっすぐに未来へつなげていきたい。(茨城・SA)


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