コラム

2016/08/31

小さな同居人小さな魚の同居人(茨城・SA)

小さな魚の同居人


▼アパートで小さな魚を飼い始めてから1年が経つ。室内に観葉植物を置くことも考えたが、一人暮らしのため、何かしら生き物の同居人がいると少しでも気持ちが安らぐのではとアドバイスを受けて、半信半疑で飼い始めた。部屋の片隅でスイスイ泳ぐ魚の姿に癒やされている


▼魚の飼育方法は「ボトリウム」という。水草の研究者が、水草を多くの人に楽しんでもらうために開発した。「蓋をして持ち歩けるミニチュア版の水槽」がコンセプトで、魚を飼育するのに必要となる大きな水槽やエアポンプなどは一切使わない。小型で蓋付きのガラスキャニスターが水槽替わりとなる。水草の光合成により新鮮な酸素を賄う仕組み。1瓶につき魚1匹が最適な環境らしく、魚からすれば小瓶1つがワンルームマンションといったところだろうか


▼小さな魚といえども、餌やりや水の交換を絶対に欠かしてはならない。何日も外出する時などは行動を共にすることもある。長期間帰省するときも一緒に電車やバスといった公共交通で移動し、多くの旅をさせてしまった。疲れた様子もなく、強く元気に泳ぐ姿からはどこか力をもらえる


▼週1回水を交換するのだが、蓋を開けると飛び出してきそうな勢いで彼(性別、種類不明)が小さな瓶の中を元気に泳ぎ回る。そのため水の交換がしにくいことが悩みの種。魚の生活環境や健康維持のためにも、安全で容易に水を入れ替える方法を見つけることが当面の課題


▼時間に追われる日々は心身ともに疲弊する。一つの癒やしとして、小さな水族館づくりはお勧めだ。水の入れ替えが少し難しいことを除けば。(茨城・SA)


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