コラム

2016/08/25

ゆるキャラに注目(茨城・KN)

ゆるキャラに注目


▼仕事で役所を訪れたり、自治体のホームページをチェックするとマスコットキャラクター「ゆるキャラ」の多様さに驚く。どれも個性的で、見ていると心が和む


▼ゆるキャラという名称は漫画家のみうらじゅん氏が考案したとのこと。ブームの火付け役になったと言われるのが滋賀県彦根市の「ひこにゃん」で、その後、「くまモン」や「ふなっしー」は頻繁にテレビに出演し、お茶の間の人気者になった


▼また全国のゆるキャラを対象としたゆるキャラグランプリが毎年開催され、ゆるくない争いを繰り広げている。昨年のご当地部門優勝者は静岡県浜松市のイメージキャラクター「出世大名家康くん」だった。モチーフは徳川家康で、ちょんまげはうなぎ、袴はピアノ柄。実際にいたらちょっと近寄りたくないようないでたちでも、ゆるキャラだとなんとなくかわいく思えてしまうのが不思議だ


▼茨城県のゆるキャラを調べてみると、最上位が水戸市の「みとちゃん」で154位と苦戦しているのが残念なところ。インターネットで「みとちゃん」を検索してもヒットする記事は「ミトちゃん」が愛称の日本テレビ・水卜麻美(みうら・あさみ)アナウンサーが大半であるということが知名度の低さを物語っている。ことしは、ぜひとも健闘を期待したい


▼一方で、ゆるキャラがトラブルの原因となる事例も少なくない。前述の「ひこにゃん」の権利を巡り、原案者と市が法廷闘争を行ったこともある。人々の心を和ませてくれるゆるキャラが争いの原因になるのは残念。争うのはゆるキャラグランプリの場だけにしていただきたいものだ。(茨城・KN)


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