コラム

2016/09/07

ポケモンは救世主となるか(茨城・KS)

ポケモンは救世主となるか


▼スマートフォン用ゲームの「ポケモンGO」の配信が始まり、人気を博している。現代の少年少女はもちろん、かつて初代に熱中した大人たちもこぞって楽しんでいるようだ。エンターテインメントの力は強大であるとつくづく感じる


▼ポケットモンスター(ポケモン)は、任天堂が1996年に発売。プレーヤーが個性豊かなモンスターを集め、育て、戦わせるゲーム。人間の本能ともいえる狩猟や収集の楽しみを気軽に味わえるとして、国内のみならず、世界中で絶大な人気を博した


▼初代から20年。GPSを利用したポケモンGOはゲーム内の空想世界でなく、日常世界が舞台。自分の足でポケモンを探し捕らえるのは、この上ない楽しみだろう。従来のゲームにはなかった人を動かす画期的なシステムで、新たな価値が創造されていきそう


▼岩手、宮城、福島、熊本の被災4県とポケモンGOの開発・運営を担うナイアンティック社がコラボレーションし、観光振興プロジェクトを展開するという。ゲーム上の拠点を増設したり、関連イベントなどを開催していくようで、被災地復興の一助となることが期待される


▼また任天堂の本社がある京都市は、ナイアンティック社と観光や文化、福祉など他分野で連携すると発表。滋賀県大津市はご当地ポケモンの開発を任天堂に働き掛け、岐阜市は公共施設をプレーヤーの拠点にするよう要請。ほかにも山形県は観光情報サイトでポケモンGOで遊ぶのにお勧めの観光スポットを紹介、鳥取県は専用ページを開設するほどの力の入れようだ。ポケモンが地方創生の起爆剤となるのか。目が離せない。(茨城・KS)


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