コラム

2016/10/12

声を上げて次に進む(長野・JI)

声を上げて次に進む


▼いつも静かで文句の少ない中学生の息子が、突然 「リフレッシュしたい」と声を上げた。勉強と部活動の毎日で息苦しさを感じていたのだろうか。どうすればリフレッシュできるか考えた結果、家族で横浜のフィールドアスレチックスへ出掛けた


▼広大な敷地にロープや丸太を組み合わせた遊具施設が50カ所。運動部の息子は難なくクリアしていくのだが、運動不足の40代には厳しい。バランスを崩して落下しそうになるたびにウオーッと声を上げてしまう。妻は早々にリタイア。自分も半分あたりで疲れてきたが、息子は最後まで楽しそうで、気分転換にはなったようだ


▼建設業界は、発注者に対する遠慮で物言わぬ業界といわれた時期もあったが、最近はしっかりと発言するようになってきた。入札制度も業界が声を上げ続けたことで少しずつ改善されてきている


▼各企業が抱える問題は、単独で発言しても通らないことが多い。しかし複数企業による団体として声を上げれば、発注者としても無視することはできないだろう。そうした一歩一歩の積み重ねが、業界そして各企業の問題を解決することにつながる


▼小学1年生の娘は初のアスレチックだった。ぶらりと垂れ下がったロープを握りつつ揺れ動く丸太を進まなければならないのだが、まさに頼みの綱であるはずのロープはブラブラと頼りない存在。不安定な状態で前に進めず、娘は泣きながら「こんなところ来るんじゃなかった」と声を上げていた。しかし苦労してクリアしたので「よし次に行こう」と張り切っていた。どうやら課題解決は、次のステップへの意欲になるようだ。(長野・JI)


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