コラム

2016/12/01

自治会の必要性(山梨・TH)

自治会の必要性


▼甲府市は第六次総合計画の趣旨や基本的な考え方について、地区ごとに市長と住民が直接話をする説明会を開催している。多いときには100人以上が出席する。そこでは市民と幹部職員が意見交換を行うが、地区により抱えている課題が異なる


▼中でも一番多いのは、道路整備の要望。老朽化が進む集会場の建て替えもある。その話を聞くたびに公共工事の必要性をあらためて感じる。道路整備では、歩道の設置や拡幅が目立つ。市側は市道なら答えられるが、県道については答えられない歯がゆさが出る


▼各自治会の要望は自治会連合会を通じ先日、市政に対する要望書として市長へ提出された。地域集会所の建設については、同所の新築および改修など補助金増額を要望。地域住民の高齢化により資金集めが大変で負担軽減を図るためにも必要、と訴えた


▼自治会連合会関係者は、一番の課題に自治会加入率の低下を挙げる。特にアパートやマンション住人の加入が進まないそうだ。難しいとは思うが、自治会単位で根気よく説明することが大切だという。自治会のありがたさは災害が発生したときに分かる。地域で助け合い協力すれば、被害を最小限に食い止められる、と必要性をアピールする


▼甲府市の説明会は、先月下旬まで続いた。地区の訴えや要望が来年度以降の市の予算へ反映されれば、住民はあらためて市の良さを感じることができるのではないか。市長は説明会で「どこの地区に行っても道路に関する意見や要望が多い。どの地区の道路も大切で、きちんとやっていかないといけない」と感想を述べた。その言葉を信じたい。(山梨・TH)


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