コラム

2017/01/25

働く者のFA宣言(山梨・HK)

働く者のFA宣言


▼プロ野球のフリーエージェント(F A)と聞け ば、今オフは読売ジャイアンツの独壇場。史上初めて3人の選手を獲得し、さらに外国人選手も獲得するなど積極的に補強した。2年続けて優勝を逃し、覇権奪回へその本気度がうかがえる


▼プロ野球におけるFA制度の良し悪しは、何かと議論の的になっている。潤沢な資金を擁する球団とそうではない球団との違いは鮮明だ。ちなみに昨年リーグ優勝したチームに限って言えば、過去FA権を行使して入団したのは一人だけ。昨年の広島カープが見せた野球が常勝軍団へのチームづくりのモデル、と監督経験もある解説者の一人は言っている。常勝を使命とする、はたまた運営における財政面重視など各球団の事情はさまざま


▼インターネット上の百科事典ウィキペディアによると、労働分野においてフリーエージェントなる言葉は、組織に雇われない働き方をする人を指す。インターネットに代表される情報化の波により、アメリカでは4人に1人が自宅において、この働き方を選択しているらしい。大阪経済大学の三島重顕准教授はフリーエージェントの働き方を「能力」「意図」ならびに副次的要素として「安定志向」「やりがい志向」の基準で分類している


▼身の丈以上に大幅増となった年俸を手にして安定に浸るのか、新チームにおいて心機一転やりがいを持って臨むのか。迎える選手の心情はいかなるものか


▼前述の分類で、能力があり意図を持って働く者はやりがい志向が多いという。「都民ファースト、アスリートファースト」ならぬ「労働者ファースト」の環境整備が肝要だ。(山梨・HK)


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