コラム

2017/02/04

迅速な対応が重要(茨城・TI)

迅速な対応が重要


▼昨年12月6日、水戸市千波湖の野鳥から、鳥インフルエンザウイルスが検出された。ユリカモメやコブハクチョウをはじめ、周辺の鳥で検出が相次いでいた。市は1月1日に予定していた元旦マラソンを中止したほか、拡散防止のためコースの立ち入り自粛を呼び掛けている。市の早い対応には思わず感心した


▼北海道や宮崎県など、鳥インフルエンザは全国的に広がり、動物園の一時閉鎖やイベントの中止なども発生した。もし養鶏場に広がれば、経営者は損害を免れない。水戸市の早い対応にも納得だ。被害を広げないよう、発生地域には近付かないようにするしかない


▼こうしたウイルスの流行も、一つの自然災害と言えるのかもしれない。東日本大震災、関東・東北豪雨、熊本地震など、環境の変化に伴い近年の災害は激甚化しているように思える。昨年11月22日に起きた福島県沖の地震では、マグニチュード7・4を計測し、津波の高さが最大2mを超えるほどだった。早朝の地震速報アラームで飛び起きた時には、正直ひやりとした


▼今回の鳥インフルエンザや福島県沖の地震であらためて思ったが、パンデミックや二次災害といった最悪の事態を回避するには、発生後いかに早く対応できるかが鍵となる。迅速な初動のため、日ごろの訓練や備えが大切ということだろう


▼2017年。酉年なのだが、鳥インフルエンザの流行で、難しいスタートを切ったともいえる。千波湖周囲を休日のランニングに利用している一人としては、事態の早期収束を願うばかり。今はコースを変えているが、また穏やかな湖畔を走りたいものだ。(茨城・TI)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら