コラム

2017/09/21

休むことの大切さ(茨城・TI)

休むことの大切さ


▼お盆休みのとある夜に、ふと生ハムが食べたくなった。せっかくなので市販の切り分けられたものではなく、豚の足から作った肉の塊、いわゆる「生ハム原木」から削った本格的なものをと思った。調べてみると生ハムの原木は値段が張り、量も多く、保存が難しいとのこと。個人では持て余すと考え、それならと提供している店へ向かった


▼あいにくの雨模様で、傘を片手にバスへ乗り込んだ。最近のバスは電子マネーにも対応しているのだが、ICカードの残金が分からず、小銭で払ったのはご愛嬌。運転手に「ICカードも使えますよ」と説明されたときは、次は確認しておこうと気持ちを改めた


▼目的地でバスを降り、調べていた店の場所へ向かうときは自然と足が速くなる。道すがら、どんな料理があるのかとメニューに思いをはせるのは、初めて行く店ならではの楽しみだ。やっとたどり着いた店の扉にCLOSEの看板を見るまでは


▼定休日ではないはずなので、その店のSNSを見てみると、店主が生ハムのカッティング大会に出場するための臨時休業だった。昔なら首をひねるだけだったところを、理由まで分かるSNSの便利さに感心する一方で、空腹をどうにかしたいと他店へ向かう。しかし他もほとんど休み。そこでようやくお盆休みであることを思い出した


▼休めるときに休むことは大切である。プレミアムフライデーや4週8休などの働き方改革が波及するには、時間がかかる。適度に休んだほうが、次の仕事への活力になるはずだ。結局その日はラーメンを食べた。活力を維持するため、機会をうかがって再挑戦したい。(茨城・TI)


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