コラム

2017/09/28

45回目の車の祭典(山梨・SA)

45回目の車の祭典


▼東京モーターショー2017が、10月27日から11月5日まで東京ビッグサイトで開かれる。出展車の中には、過去に人気を博した車両を彷彿(ほうふつ)させるデザインのものや、市販車になる前段階のコンセプトモデルを少しだけ早く見ることができ、次世代の車の登場予測が楽しめる


▼東京モーターショーは1954年の第1回開催から45回を数える。某車雑誌で過去を振り返る今昔物語が特集されていた。第1回の開催当初、車は高嶺(たかね)の花でトラックなどの商用車が主役。一般家庭のマイカーは58年発売のスバル360、66年発売のトヨタカローラが草分け。75年に始まったスーパーカーブーム、第2次石油危機によるイベント中止を経て、バブル崩壊後は車高が高めのスポーツ用多目的車が人気だ。97年にはプリウスのコンセプトカーが姿を現し未来を予感させた。車の歴史やデザインを追うと、時代背景やトレンドを知ることができる


▼今回のモーターショーで出展が予想される車両が、20年ぶりにモデルチェンジする軽四輪駆動車のスズキジムニー。社用車として現場で長く愛用している会社もあるのでは。ジムニーは小型で狭あいな道でも難なく走るのが魅力


▼建設作業に必須な建機も、過去は危険が迫る中での経験や感覚で操った時代もあったろう。次世代はICT建機が建設現場の未来を担うなど、時代の流れの速さを感じる


▼モーターショー開催中の会場には世界中から多くの人が集まるだろう。昨今は若者の車離れが叫ばれる。どんな形の車が出展して、どんな装備が加わるのか。若い人たちに車の魅力をあらためて伝える機会となることを望みたい。(山梨・SA)


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