コラム

2017/10/05

みんなでまちづくり(山梨・HI)

みんなでまちづくり


▼最近東京亀戸で、ボリューム満点な弁当を激安価格で提供する店がSNS上で注目を集めている。看板メニューの1キロ弁当は、ご飯やおかずがぎっしり1キロ詰まって、500円。他にも100円~200円で買える商品が多数販売され、社会人の強い味方になっている


▼特に感心させられたのは宣伝方法だ。今や多くの人が利用するTwitterを活用して注目を集めている。フォロワー数が2000人、3000人へと到達するごとに、100円でのキロ弁販売などを企画。イベント当日の店舗前には大行列ができたそうで、地域の名物店として奮闘している様子を見るたび、こちらまでニヤケてしまう


▼各自治体が、地方創生に尽力する中「企画することは得意だが宣伝することが苦手」という声を聞くことがしばしばある。そこで、解決策としてよく挙がるのがYouTubeやTwitterの活用だ。利用しても、先ほどの店のように多くの人の目を引きつける結果に至るとは限らないのが難しいところ。企画の中に地域住民を巻き込むちょっとした遊び心を取り込むのも一つの手段かもしれない


▼地方創生と聞くと、どうしても役所主体の取り組みに捉えがちになる。民間企業が率先して企画合戦を繰り広げるのも地域を盛り上げる有効手段ではないか。面白い企画は地域住民だけでなく、地域外からも人を呼び寄せるのだ


▼名物店が人を呼び、役所が魅力を伝え、建設業者が建物や道路など景観を引き立たせる。これらがうまく連携したら、きっと今よりも多くの人が行き交うまちになるだろう。そんな関係づくりに一役買えたらと思う。(山梨・HI)


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