コラム

2017/12/23

秋の代表、柿は栄養満点(新潟・YY)

秋の代表、柿は栄養満点


▼秋の青空に映える柿の実や家の軒先に吊るされた干し柿は日本らしい風景の一つではないだろうか。わが家ではことし、母が初めて干し柿づくりに挑戦した。インターネット上の動画も参考に糸を結び付け、ベランダに吊るした。実が落ちないかと心配したが、おおむねうまくでき、親戚へのお裾分けも好評だったようだ


▼そんな日本の秋の味覚の一つ柿が海外でも「KAKI」として人気だという。理由はおいしさだけでなく、その栄養価。ビタミンCが豊富でβカロテン、べクチン、カリウムなどを含む。さらに柿渋にはポリフェノールの一種であるタンニンが含まれる。赤ワインよりもポリフェノールの量が多く、抗酸化作用への期待も高い


▼さらに柿は、食する以外にも日本の暮らしに密接に関わってきた。特に熟す前の実からつくる柿渋は防水、防腐、防虫に効果があり、古くからさまざまな場面で利用されている。近年では、シックハウスの原因物質であるホルムアルデヒドを吸着・中和する自然塗料として再評価されているとのこと


▼そんな柿にも注意点がいくつか。昔からよく聞いたのが「食べ過ぎると体が冷える」というもの。体が冷えてしまう理由はカリウムを多く摂取することでナトリウムを排出してしまうため。身体の冷え以外にも、タンニンが鉄と結び付き貧血になることもあるようだ


▼また、「柿の木には登ってはいけない」との注意もよく耳にした。実際に小学生のころ、柿の木に登ろうと手を掛けた枝があっさりと折れてしまった経験がある。栄養豊富な柿の実ではあるものの、採り過ぎと採り方には注意してもらいたい。(新潟・YY)


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