コラム

2018/02/07

ビッグバンとひらめき(群馬・TH)

ビッグバンとひらめき


▼私たちが生きている地球、太陽系、宇宙はいつ、どこで誕生したのか。誰もが一度は考えたことがあると思う。さまざまな説はあるが、ビッグバン理論が最も有力とされている


▼ビッグバンとは、宇宙がある時期に爆発的な自然現象により誕生したという説、またはその現象をさす。初期の宇宙は膨大なエネルギーが一点に集中しており、超高温・超高密度の火の玉のようなものだった。それがビッグバンの始まり。発生後、宇宙は膨張を始め、一瞬で1000億光年の広さになる


▼宇宙の発生に要した時間は1秒の1000兆分の1の1000兆分の1の1万分の1(10の34乗分の1秒)であったという。その膨張の規模はウイルスが一瞬で銀河団の大きさになるほどのものだった


▼では、ビッグバン以前は何があったのだろうか。無とよく言われるが、正確にはプラスとマイナスの素粒子があり、それらが相殺し合い、ゼロになっているような状態だった。結果的に無になっているだけで、そこには素粒子が存在している。この状態は永遠に続くようにも思われるが、極めて低い確率でその均衡が崩れ、ビッグバンが発生したのだ


▼宇宙の誕生までの過程はアイデアを考えるときの脳内に似ている。ゼロから何かを生み出すには途方もない大きなエネルギーが必要。アイデアをひねり出す段階では素案が浮かんではボツになりの繰り返し。そして、何かのきっかけで形を成し、膨らんでいく。それはひらめきと呼ばれる。どんなに困難な課題も解決できないことはない。なぜなら奇跡的な確率で誕生した宇宙が紛れもなく、存在しているからだ。(群馬・TH)


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