コラム

2018/03/31

五輪効果を地方にも(山梨・HI)

五輪効果を地方にも


▼平昌(ピョンチャン)冬季五輪での日本人選手たちの活躍はつい昨日のことのように鮮明に覚えている。韓国で開催された第23回オリンピック冬季競技大会は、氷点下の気温と強い風などに見舞われ、選手や応援団にとって厳しさが一段と増した。日本のメダル獲得総数は過去最多の13個。2020年の東京夏季五輪によりいっそう期待が膨らむ


▼大会を振り返ってみて、個人的に一番熱くなった競技はスピードスケート女子500m。小平奈緒選手と韓国代表の李相花(イ・サンファ)選手両者の戦いは最後の最後まで白熱。長年のライバル同士、健闘をたたえ合う姿を見て「スポーツは国境を越える」「スポーツっていいな」と目頭が熱くなったものだ。東京五輪ではどんなドラマが待っているのだろうか


▼東京五輪の「都市の中心で開催するコンパクトな大会」のコンセプトに沿い、インフラ整備などが進む。世界のトップアスリートが身近に集結する興奮が少しずつ高まってくるが、大会がもたらす影響は地方においてどんな波及効果を生むのだろうか


▼ハコモノやインフラ整備などの公共工事は、東京の一極集中と想像はつくが、地方に全く恩恵がないとは言えないのではないか。日本の大会組織委員会ホームページでは、全国各地に事前キャンプ地誘致の募集を行っており、各大学ではグローバル人材育成を意識した改革が進んでいるようだ。それが交通アクセスの整備や講義棟の新設や増設などの工事を生んでいる


▼地方自治体では今、少子高齢化や人口減少が深刻。主要都市だけでなく、地方にも観光面・インフラ整備でも五輪効果がもっと拡大していってほしい。(山梨・HI)


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