コラム

2018/10/02

愛ある指導の定着を(茨城・KN)

愛ある指導の定着を


▼来年はいよいよサッカーワールドカップ(W杯)が開催される。出場を決めた日本代表には悔いのないプレーをしてほしい。などと書くと、とんでもない時期外れの内容だと思うかもしれないが、決してそうではない。間違いなく2019年にフランスで女子W杯が開催される


▼女子日本代表「なでしこジャパン」がW杯で頂点に立ってからもう7年がたつ。リオデジャネイロオリンピックの出場権を逃してからは苦しい時期が続いたが、地道な強化の結果、アジアカップとアジア大会で優勝。今年6月にW杯で健闘した男子に負けない活躍を期待したい


▼女子アスリートの活躍といえば9月の全米オープンテニス女子シングルスで日本人初優勝を果たした大坂なおみ選手。日本女子テニス界の新しい扉を開く快挙。今後はメディアの扱いもさらに大きくなるだろうが、良い時も悪い時も変わらぬ声援を送り続けたい


▼一方で残念なニュースも。アマチュアスポーツ界でパワーハラスメント疑惑が相次いで報道された。これまで隠されていた陰の部分が白日の下にさらされたわけだが、今後を考えると膿を出す良い機会かもしれない。暴力や高圧的な態度での指導が無意味なことは今や常識。なでしこジャパンを世界一に導いた佐々木則夫前監督も大坂なおみ選手のコーチを務めるサーシャ・バインさんもポジティブな言葉と緻密な理論で選手を導いた


▼一般社会にも言えることだが、理不尽な仕打ちは「愛のムチ」ではない。論理的で愛情のある指導が成長につながるという認識が定着してほしい。頑張っているアスリートが笑顔でプレーできるように。(茨城・KN)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら