コラム

2019/01/25

異常豪雪に備えて(新潟・YY)

異常豪雪に備えて


▼いよいよ本格的な雪の季節がやってきた。昨シーズンは異常降雪や強い寒気が長く居座ったことで雪に慣れているはずの新潟県内でも市民生活に大きなダメージがあった。道路除雪が追い付かず交通障害が生じ、電車の立ち往生もあった。混乱が生じた自治体では今シーズン、除雪体制や情報提供の在り方などを見直し、起こるかもしれない災害級の豪雪に備えている


▼昨冬、短時間に集中して雪が降ったその朝はどのルートも除雪が追いついていなかった。雪による渋滞を予測していつもより1時間早く自宅を出たものの、職場に着くまで6時間近くかかった。普段であれば1時間半程度の道のりだ。雪と車列に阻まれて緊急車両も容易に進めなかっただろう


▼ひどい渋滞で、ほとんど車は進まないが、運転中のため時間つぶしに何をできるわけでもなく、周囲の車や雪を観察する。この車列の中に絶対に遅れられない約束がある人や、命に関わる緊急事態が起こっている人がいるかもしれない


▼そもそも渋滞は就業開始時刻を目指し、同じ時間帯に車両が集中した結果だ。通信環境が整っている昨今なら自宅に居ながらできる仕事もあるはず。出勤時間を1、2時間ずらすことで、より緊急を要する車に道を譲ることができるのではないだろうか。渋滞で必要以上の燃料を使うことも無駄に感じる


▼道路の除雪を担う建設業者は、雪が降れば昼夜を問わず作業に当たっている。進路を譲り、違法駐車をしないなど除雪車がスムーズに進めるよう、協力できることはいくつかある。異常豪雪に備えて時間を譲り合うことも、その一つではないだろうか。(新潟・YY)


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