コラム

2019/02/14

リフォームで感じたこと(長野・SK)

リフォームで感じたこと


▼築30年の自宅を1年かけてリフォームした。最初に手掛けたのは傷みの目立つ外構と家の顔とも言える玄関を交換。続いて宅内を順次改修した


▼これまでは住めればいいという考えで、リフォームには全く興味がなかった。しかし周辺の畑が住宅用地として売り出され、あっという間に新しい住宅が建ち、わが家だけがボロボロ。慌てて工事に踏み切った


▼最初は「周りに引け目を感じない程度に、外装だけきれいにしておけば」と思っていたが、直し始めるとあちらこちらが気になり、切りがなくなった。ある日家に帰ると仮設トイレが置かれ、家の周りは足場でがんじがらめ。その日を境に入れ替わり立ち替わり多くの職人が訪れ、手際良く工事が進む。たった1坪の風呂のリフォームに10工種もの人が携わり、10日間かけて一新。それは見事な連係プレーだった


▼これこそ現場監督のなせる技ではないだろうか。お客の前では余裕の笑みで接するが、裏では相当に神経を使っていると察する。本人いわく「この仕事は人を笑顔にし、感謝される、やりがいを感じられる仕事。常に『自分の家をリフォームしているのだ』と心掛けるようにしています。苦労なんてすぐ吹っ飛びます」


▼職人の後継者不足が深刻化する中、意外にも若い人が多いことに安心した。しかしヘルメットと高所作業での安全帯着用者はごく少数。民間現場での安全管理はまだ不十分のようだ。引き渡しも日曜日。工期が迫った現場で土日だからと休むのはまだ先の話。休暇は平日に取っているだろうが、今思えば施主としてもう少し何か出来たのではなかろうか、と少し悔やんでいる。(長野・SK)


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