コラム

2019/02/26

更なる挑戦に期待(群馬・KO)

さらなる挑戦に期待


▼昨年、武豊騎手を背に有馬記念に出走し、競馬ファンだけでなく世間からも注目を集めた競走馬オジュウチョウサン。9着と結果は出せなかったものの2番手を追走し、一線級の馬相手に堂々の走りを見せた。そんな同馬が3月のG2障害レースに出走後、再び平地G1の天皇賞(春)出走を目指すことをオーナーが明らかにした


▼同馬は2018年度の最優秀障害馬に選ばれ、これで3年連続。重賞の9連勝は平場を含めて歴代最多記録で、障害レース獲得賞金も歴代単独トップとなっている。9連勝目を飾った18年のG1中山グランドジャンプでは2着馬に10馬身差をつける圧勝で王者としての貫禄を見せつけた


▼一度だけオジュウチョウサンが走る姿を競馬場で見たことがある。17年12月に開催されたG1中山大障害で15年王者のアップトゥデイトとの新旧王者の一戦となったレースだ。当日は圧倒的な人気で7連勝を収め、勢いに乗るオジュウチョウサンが単勝オッズ1・1倍と支持を集めていた


▼レースは旧王者のアップトゥデイトが大逃げを見せた。オジュウチョウサンに勝つには「これしかなかった」と騎乗した林満明騎手はレースを振り返る。ただゴール手前で計ったかのようにオジュウチョウサンが差し切った。この瞬間、場内からは割れんばかりの大歓声、全身に鳥肌が立ったことをよく覚えている


▼再び平場でのG1勝利を第一の目標として今年のスタートを切ったオジュウチョウサン。中には無謀だという声もある。しかし一つの大目標に向けて挑み続ける姿は人々に感動を与えると思う。どうか怪我(けが)なく挑戦を続けられますように。(群馬・KO)


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