コラム

2019/02/27

海外は働き方も色々(山梨・TN)

海外は働き方もいろいろ


▼有給休暇が年間30日以上、1日8時間以上働かない、昼休みは2時間…。これがイタリアの仕事事情。いま日本で進めている働き方改革をさらに上回る。これらのことが紹介されているのは、マイケル・ムーア監督が製作した映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』


▼この映画は2015年に公開されたドキュメンタリーで、欧州各国の仕事や教育、食事、刑務所事情などを紹介。自国アメリカと欧州の国々を比較して「良いものはアメリカで取り入れられないか」との意向で製作したもの


▼この映画ではドイツの働き方にも触れており、就業時間外の業務連絡メールを禁止する規則もあった。ちなみに教育については、フィンランドでは宿題が少ないにもかかわらず学力は世界でトップクラスという内容も盛り込まれている


▼ただし単に休みが多いわけではない。イタリアやドイツについて共通して言えるのは生産性の向上。休暇を取ることばかりを考えているようだが、その分効率も上げなければならない、という考えだ。また「人生は楽しむもの」とインタビューで答えているイタリア人もいた。日本のことわざにもある「よく遊びよく学べ」の精神に近いのではないだろうか


▼しかしイタリアは失業率が高く財政難が続いている。問題が無いわけではない。このような働き方がそのまま国の状況を反映しているかどうかは不明。当然、歴史や文化などの背景が違うため、単純に欧州の制度をそのまま取り入れることはできないが、日本は働き方など一つずつできることを積み上げ、こうした国々を参考に検証していくことも大事なのでは。(山梨・TN)


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