コラム

2019/03/13

道の駅には人が集まる(茨城・HS)

道の駅には人が集まる


▼よく行く温浴施設は週末の昼間でも来客が少なく、多くて3~4人、時には最初から最後まで自分一人ということもある。湯船を独占できるのはこの上ない喜び。露天もサウナも堪能し放題。ただ小心者なので歌を歌ったりはしない


▼最近は温泉施設を併設する道の駅も増えている。県外のとある道の駅に温泉があると知り、ドライブついでに約50km、車を走らせた。温泉以外は特に目的もなく、道なりに進むこと約90分、お目当ての道の駅にたどり着く


▼あまり人気のない温泉にばかり行っているせいか、駐車場の車の多さに面食らった。心が折れかけたものの、人気があるのは売店なのだろうと自分に言い聞かせ、入館料の支払いを済ませる。浴場に入ると「ああ、やっぱり」と苦笑い。人数を数えるのも嫌になるほどの混雑だった


▼景色は目を見張るものではないが、泉質は良く、肌はつるつるに。露天も良い具合。これでもっと人が少なければ、と愚痴ってみても芋洗い状態は変わらない。人が減る気配もないので、頭を切り替えひたすら温泉を楽しむことにした。入浴後は地元グルメに舌鼓。なんだかんだ充実したひと時を過ごすことができた


▼道の駅は地元の特産品や伝統文化をPRするのに絶好の施設だ。茨城県内に初の道の駅ができたのが1993年。それから四半世紀が経過し、今では13カ所にまで増えた。県内の市町村数は44。個人的にはもっとあってもよいと思う。道の駅は、そこにあるだけで自治体の知名度向上に貢献するし、人を集める突破口にもなり得る。知名度不足に悩む自治体は、道の駅を整備するのも選択肢の一つだ。(茨城・HS)


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