コラム

2019/05/28

自転車のすゝめ(山梨・TN)

自転車のすゝめ


▼最近、友人から「近所で自転車に乗っているのをよく見かける」と言われた。しかも「知り合いで自転車を使っているのを見るのはおまえだけ」と付け加えられて。自転車の利用は近年、増えているはずなのに他に乗っている知り合いはいないのか?と疑問に思った


▼やはり自転車を利用する人は少ないのだろうか。最近このことを反映しているかのような数字が山梨県から発表された。二酸化炭素の排出量(運輸部門)が、2015年度は245万7000tで前年度比28万3000tの増。率にして13%増えたというもの。ガソリン車の燃料使用量に限ってみると、排出量は36・9%上がっている。このことは山梨が車社会であるということを改めて裏付けているのかもしれない


▼排出量が増加した理由は「ガソリン価格の下落」と県は分析。ガソリンの平均小売価格(県内)は1リットル当たり約26円下がっていた。県は今後「ハイブリッドカーなどの啓発に努めたい」としている


▼車利用増とは言いつつ、今後自転車の利用が増えそうな動きもある。東京オリンピックの自転車競技ロードレースが県内の道志村と山中湖村を通過することが決定している。またオリンピックとは別に、県は「サイクル王国やまなし」実現を目指し、専門委員会も設置。委員会では安全で快適な自転車通行空間の整備を目的とした「(仮称)県自転車ネットワーク計画」策定や、路肩幅の確保、路面フラット化なども提案している


▼二酸化炭素といえば運動すれば吐き出す量も多くなるとも思った。冗談はさておき暖かい季節、ペダルをこぐには心地良い季節だ。(山梨・TN)


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