コラム

2019/07/12

進化していく地図情報(山梨・SA)

進化していく地図情報


▼最新の地図を検索するには「Googleマップ」を利用する方が多いことだろう。仕事上で大変ありがたく使っている。ところで、現代のものでなく過去にさかのぼった空中写真が検索できる国土地理院のサイトがあることはご存知だろうか。最近その存在を知りよく見ている


▼日ごろの運動不足解消のため、休日の空いた時間は自宅の周辺をよく歩いている。その際に考えるのは、昔、小学生時代に遊んだ場所や風景のこと。友だちと追いかけっこをした細い道や秘密基地があった広場などが今はどうなってるのかを歩きながら考えることがある


▼国土地理院の地図サイトで当時の時代に近い空中写真を発見。現在と過去の地図を比較すると、建物の把握は難しいが、おおよその位置が分かった。当時の自宅周辺は住宅が少なく、ブドウ畑が多かった。時間が経過した今と比べると自然が豊かだったことに気付いた。現在のGoogleマップの機能にある「人が歩く目線」で地図が見られる技術は、昔に比べるとすさまじい進歩である


▼先日、山梨県測量設計業協会の出張講座の取材に伺い、小学校の児童たちが歩測を体験した。5mの距離を歩きながら測る児童たちの様子を見て、江戸時代に同様の方法で地図を作った伊能忠敬の努力に、計り知れない苦労があったことを感じた。今も昔も空に輝く星を使うことは共通している


▼生活に身近な地図情報の進化は続くが、今と過去の地図を一体化させることでより価値は高まる。前述した空中写真の話。運動不足解消のため地図を片手に遺構探しの気分で歩くのも良いかもしれない。(山梨・SA)


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