コラム

2019/10/22

交通事故の恐ろしさ(群馬・KS)

交通事故の恐ろしさ


▼自動車運転免許証の更新に行ってきた。更新講習で交通事故の悲惨さを伝える動画を見た。交通事故で子どもの命を奪われた母親が出演し、被害者のやりきれない思いを話していた


▼印象に残っているのは「車は凶器」という言葉だった。車は便利なものだが、一方で凶器にもなり得ることも知っていた。動画を見ることで車を運転する責任の重さをあらためて認識することができた


▼昨年、見通しが良い直線道路で、アクセルを踏み込み過ぎてしまいスピード違反を犯してしまった。調書作成を担当した警察官から「この先の道路で会社員の人が高齢者をはねる事故があった」と聞いた。交通事故は他人(ひと)ごとではない。誰もが被害者、加害者になり得るのだ


▼群馬県内のFMラジオ局が交通事故加害者の手記を朗読し、交通事故防止を啓発する番組を放送した。番組では居眠り運転により死亡事故を起こしてしまった人や、路上に倒れていた人をひいてしまった加害者などの手記が紹介された。人を死亡させてしまったことへの後悔の念や家族の離散、職を失うなど加害者になることで失うものの大きさや恐ろしさを感じた


▼先日、事故が多い交差点である会社名が車体に書かれた車が赤信号で左折した。急いでいたのかもしれないが、交通事故を起こしてしまえば元も子もない。建設業はこれから工事現場で繁忙期を迎える。スピードを出し過ぎないのはもちろん、右・左折時には歩行者がいないかなど、周囲をしっかりと確認してもらいたい。交通事故を起こしてからでは何もかもが遅いのだ。気持にも時間にも余裕を持った運転を心掛けなければならない。(群馬・KS)


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