コラム

2019/11/19

防災・減災対策こそ必要に(茨城・MK)

防災・減災対策こそ必要に


▼茨城県内の建設業団体などによる「建設フェスタ2019」がこのほど開かれ、親子連れなどでにぎわった。会場では、台風19号によって被災した県内河川の応急復旧工事など防災・減災への取り組みの紹介もあり、多くの人が見入っていた


▼県建設業協会では台風19号による被災直後から県内の堤防や河川、道路の応急復旧工事などを行い、地域の安全確保に尽力した。残念ながら建設業の活動はあまり紹介されていない。しかし一日も早い復旧へ工事を進めた関係者、活動を支えた方に感謝したい


▼さらに同協会では、県内でも被害が大きかった県北地区に作業員を派遣し、災害ごみ運搬などのボランティア活動を展開。その数延べ約400人。住民が「本当に助かります」と感謝していた姿を見聞きした。同協会の石津健光(たけみつ)会長は「地元の方々がいつもの生活に戻れるようにお手伝いした」と活動の意義を強調する


▼建設フェスタのあいさつで石津会長は、建設業が県民の身近な場所で道路や河川、学校などの整備を行っていることを来場者に紹介。「建設現場の近くに寄られた際には、ぜひ作業員などにお声をお掛けください。それが何よりも励みなのです」と呼び掛け、建設業が県民にとって身近な存在であることを訴えた


▼以前「コンクリートから人へ」を旗印にしていた政権があった。しかし命や財産を守るため「コンクリートも大事だな」。フェスタ会場で来場者が言っていた。甚大な被害を各地にもたらした台風だったが、しっかりと治水対策が行われた場所は軽微な被害で済んでいる。防災・減災への取り組みを一段と進めることが肝要だ。(茨城・MK)


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