コラム

2019/11/26

インスタントのおいしさ(茨城・TI)

インスタントのおいしさ


▼先日のこと、ドリップコーヒーを入れようとしたところで漉(こ)し紙を切らしていることに気付き、常備しているインスタントコーヒーに切り替えた。同じコーヒーなのだが、ドリップとインスタントでは別の飲み物に感じる。どちらもおいしいことには変わりないが


▼インスタント食品の利点は保存性と携行性にあると思う。趣味の登山の際に少ない荷物で登頂し、温かい食事を寒い山頂で簡単に楽しめるのはありがたい。家で食べるときより、苦労して登った場所で寒いのを我慢して食べるほうが格段においしく感じるのだから不思議だ


▼カップラーメンや袋麺にはたまにお世話になっているが、最近ではカツ丼や親子丼のフリーズドライも登場していると聞く。残念ながら食べたことはない。機会があればぜひとも技術の進歩を味わってみたい


▼とはいえ、インスタント食品ばかりに偏ると栄養面が気になる。昔見たワイドショーで、とある夫婦がインスタントラーメンを食べる際、夫人が野菜を一緒に入れると言っていた。主人に少しでも栄養を取ってほしいからとのことだった。優しく、温かい話で記憶に残っている


▼年末から年度末にかけての繁忙期になると、ついつい手軽でおいしいインスタント食品に手が伸びてしまう。否定するわけではないが、頼りきりになるのはやはり良くないだろう。体にとって必要なのはお湯だけというわけにはいかない。ただここまで当欄を読んでいただいた方はインスタント食品を食べたくなっているかもしれない。書いている本人もその一人。きょうは許し、あしたから頑張ろうということで。健康第一を忘れずに。(茨城・TI)


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