コラム

2019/12/07

適度に休み、適度に働き(茨城・TI)

適度に休み、適度に働き


▼休みを取りたい。しかし理由が思いつかない。「これは困ったぞ」と頭をひねる。働き方改革関連法が施行され、年5日の有給休暇の取得が義務化となった。これまでも気にせず取得してきたが、義務化にかこつけて、いざ取ろうとするとなかなか過ごし方が思いつかないものだ。われながら面白みがない


▼恥ずかしながら、休日の過ごし方は家事のほか、ランニングや筋力トレーニングにいそしむ程度。最近は自家用車を走らせる目的で山や海などにも行っているが、それも近場で済ませている。あれこれ理由を付けているが、結局は出不精である。「リフレッシュ休暇!」と意気込んでみても無為に過ごすことが多い。何かやることがあればと切に思う


▼労働は楽しい。やりがいを感じ、誇りを胸に働いてこそ、日々にめりはりを生む。寂しい話だが、仕事をしているほうが気が楽というのもある。暇な時間をどう過ごすか考えなくて済む。むろん休みがいらないわけではない。要はバランスだ


▼労働者の権利として保障される有給休暇。日給月給制では出勤が給料に関係してくるため休みにくいなどの課題もある。繁忙期などで取りたくても取れない事態もあり得る。元々の年間休日を有給扱いにするなどの抜け道を探る企業もまことしやかにうわさされる。一方で、有給取得の推奨週間などを設け、休みを取りやすくしている会社もあるという


▼対応の温度差はさまざま。統一的な改革が望まれる。適度に休んで、適度に働いてこそ、労働讃歌になり得る。つらつらと書かせてもらったが、休日にやることがない人間の駄文と読み流してもらえれば幸いだ。(茨城・TI)


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