コラム

2020/01/25

変化を受け入れてこそ(茨城・TT)

変化を受け入れてこそ


▼新年号で県内の建設業界で働く女性技術者を紹介する企画特集を組んだ。やりがいや魅力を伝える言葉は「自社で手掛けた道路や橋りょうが、まちの風景に馴染んでいくさまを見るのは喜びであり誇りです」「経験のある先輩方の知識に加え、新しい建設業の取り組みを取り入れながら女性ならではの視点や気付きで仕事に向き合っていきたい」など、とても意欲的だ


▼そんな女性たちも日々やりがいばかりを求めて仕事をしている訳ではない。むしろ多くの課題を感じていることも正直なところだ。例えば、仕事の相談は男性にできるが、女性の先輩が少ない職場では結婚後の仕事と家庭の両立などの相談は難しい、というような組織の中の少数派にとって、身近に「お手本となる人物」がいないことが共通した課題といえよう


▼女性が活躍できる職場づくりに取り組むということは、急に子どもの具合が悪くなったりPTA行事などで早退しなけばならないなど、今までいなかった存在を受け入れる「変化を受け入れる」環境づくりが必要ではないか


▼柔軟な職場環境の中で、女性だけでなく男性も含め、それぞれが活躍できる環境が生まれ、結果として職場の中で活躍する女性が増える


▼建設業は私たちの生活基盤を支えるインフラ整備や維持管理、そしてひとたび災害が発生すれば、いち早く対応に駆け付ける。地域の安全・安心の守り手として重要な役割を果たす建設業。その中で女性技術者・技能者が活躍していることを積極的に情報発信して、周知していくことが担い手確保につながっていくだろう。どう伝えていくのか。それが重要だ。(茨城・TT)


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