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文化の源を守るため(群馬・YY)
2020/02/29
文化の源を守るため
▼ウメにサクラ、それぞれ初春と晩春に咲く花は古くから人々に愛されてきた。いずれも春の季語で、数多くの短歌や俳句作品の題材になっている。また、開花時期が卒業式や入学式に重なるため、出会いと別れを歌った「桜ソング」というジャンルができるほど、サクラにまつわる楽曲は多い。しかし昨今、春の風物詩が、ある脅威にさらされている
▼原因となっているのが特定外来生物のクビアカツヤカミキリ。中国や東南アジアなどに生息し、光沢のある赤色の胸部からその名が付いた。国内でも2012年に愛知県で発見されて以来、11都府県に勢力を拡大(19年8月末時点)。各地で幼虫による被害が問題となっている。サクラやウメ、モモなどのバラ科の植物に寄生し、被害木が枯死するなど景観や農業に与える影響は大きい
▼群馬県でも15年に館林市で被害を初確認。主に南東部に広がりを見せており、さらなる拡大が危惧される。対策として、幹への薬剤注入や被害木にネットを巻き、成虫の拡散防止を図るなど防除へ向けた各種取り組みが進められている。また館林市は「クビアカツヤカミキリ撲滅プロジェクト」を立ち上げ、市民参加で駆除を実施した
▼食害が進んだ樹木は倒木の恐れがあることや、他木への拡散を防ぐため、伐倒処理される。長年にわたり、地域が育んできたサクラ並木などの景観が失われる可能性もある。一度失われれば、再生には膨大な時間を要する
▼春の花を愛でる感性は、あまたの時を経ても変わらず息づく。文化を生む土壌を守るためにも、クビアカツヤカミキリによる被害へ関心を持つことが必要だ。(群馬・YY)