コラム

2020/02/06

女性の活躍に期待(山梨・TH)

女性の活躍に期待


▼2019年末に世界で最も活躍した日本人女性ランキングが発表された(エアトリ調べ)。1位はアジア人初の世界ランキングトップに立ったテニス選手の大坂なおみさん。2位は僅差でゴルフ選手の渋野日向子さんと続いた。次いで3位はフィギュアスケート選手の紀平梨花さん


▼ここに登場した女性はスポーツ好きなら知らない人はいない。改めて女性の素晴らしさや強さを感じた1年となった。そこでふとわれに返った。残念ながら建設業に限っては、相変わらず男性中心の職場であると


▼工事現場で女性がどのように活躍をしているのかを知りたくなり、昨年秋に女性の現場代理人を1日密着取材した。町発注の小規模な舗装工事の現場。その女性は朝早くから下請け業者を集めて朝礼を始めた


▼元気よく作業内容を説明し「現場は交通量が多いので気を付けて下さい。今日も1日安全作業で頑張ろう。ご安全に」と呼び掛けた。現場代理人が一番年下である。それが理由なのか、作業員たちは親のような温かい目で見守っていた。当然女性なので重い物を持つ作業は遅い。その代わりに舗装後の清掃では、実に細かなところまで丁寧に作業していたことを思い出す


▼ある社長は「世の中には男性と女性しかいない」と言っていた。当然と言えば当然のことである。男性の入職が難しいのならば残るは女性の建設業(工事現場)参入だ。現場代理人の女性に聞いたが、残念ながらそんな簡単には良案は出ない。建設業の人手不足は加速していく。だからこそ、真剣に女性の入職を後押ししたい。いつの日か女性の人気職業が建設業になることを願って。(山梨・TH)


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