コラム

2020/02/08

伝える力の大切さ(群馬・YT)

伝える力の大切さ


▼経済協力開発機構(OECD)が15歳の子どもを対象に行っている学習到達度調査(PISA)で日本の読解力が低下傾向にあることが話題となった。最新の2018年調査によると参加した79の国・地域のうち15位と、前回調査の8位から順位を落としている。一方で、数学的・科学的な分野に関しては5位・6位ということを考えると、問題の質の変化に教育が追い付いていないとも言えそうだ


▼出された問題を見ると、文章題を読んで答えるものとは違い、パソコンを利用してオンライン上のブログやニュースを模したページを読み取り、最適な答えを出す方式だった。オンライン上で必要な情報を「探し出し」「理解して」「評価・熟考」することを読解力と定義し、評価している


▼文部科学省の分析を見ると日本は特に「探し出す」「評価・熟考」することの成績が悪かったとのこと。また「自分の考えを他者に伝わるよう、根拠を示して説明することに引き続き課題がある」とも説明している。インターネットが当たり前に使えるようになった昨今、読解力という言葉の意味が変わりつつあるのかもしれない


▼自分の考えを伝えるというのはコミュニケーションの問題とも言える。最近になって特に注目されている能力の一つだ。仕事上で最も重要なものにコミュニケーションを挙げる企業も多く、伝え方・聞き方というのはますます重要になっていくだろう


▼伝え方・聞き方を鍛えるのは勉強だけではできない。相手のことを考えるという最も基本的な心構えが重要だ。どんな立場であっても、その心構えを怠ってはいけない。(群馬・YT)


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