コラム

2020/02/28

真の働き方改革とは(新潟・HT)

真の働き方改革とは


▼ダラダラと休日を過ごしているとあっという間に時間が過ぎてしまう。限られた時間を無駄に過ごさないよう、少し前に映画を見に行った。公開時には話題となっていた作品だが、しばらく時間がたっていたため空席が目立っていった。館内には老夫婦、親子連れ、一人での観覧者がパラパラと等間隔で座っている


▼後方から何度か周りを見渡していると、すでに自分が映画など見ていないことに気が付いた。1時間もしないうちにスクリーンに集中できず、ストーリーに置いていかれた。巻き戻すことができないため内容など頭に入ってこない。上映後には時間とお金を無駄にした後悔と座り続けたことによる腰の痛みが残っているだけだった


▼映画に興味を失った時点で、途中でも帰れば良かったのだが2時間弱の間、席に座り続けた理由は支払った入館料の元を取るためにほかならない。面白い映画、内容にのめり込める映画の2時間は、あっという間に過ぎてしまうものだが、集中できずにじっとしている2時間は長い。同じ時間でも時間の感じ方、見終わった後の感想は大きく違う


▼働き方改革により、労働時間の上限規制が厳しくなった。健康に影響したり法律に触れるほどの残業、長時間労働は確かに問題だが、本当に改革が必要なのは休日の確保や労働時間ではなく、時間を忘れて熱中できることではないか


▼法律の範囲内であっても、夢中になれない、集中できていない時間の流れは遅い。仕事の面白さや時間を忘れて熱中できるものを見つけることこそが、真の働き方改革に必要ではないか、長さではなく質の改革が重要である。(新潟・HT)


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