コラム

2020/06/19

ニューノーマルは非日常(東京・KK)

ニューノーマルは非日常


▼施設に入る際には立ち止まり、体温を測定してもらう。またはサーモグラフィーカメラの前を通過し自分の体温を確認する。両手はアルコールで消毒。エレベーター内では無言。食堂でも極力無言。電車内はしゃべらない。マスクは当然着用。帰宅時の手洗い、うがいは必須。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、これが都内では日常の光景になった


▼緊急事態宣言の解除に伴い多くの店舗が営業を再開した。とはいえスーパーで買い物をしても、いつもの威勢のいい掛け声は聞こえてこない。レジでの会話も最小限。会計はできるだけ電子マネーで払うようになった。ほんの3カ月前はどうだったのか。すぐに思い出せないのは単に記憶力が低下しただけなのか


▼働き方も変わった。テレワーク、時差通勤、テレビ会議。人ごとだと思っていたが、結局、全て経験した。それぞれ一長一短があり、もろ手を挙げて賛成とは言えないが、効果的に取り入れる必要があるのは間違いない


▼これまで日常だと思っていた状態が突然、非日常に変わる。大規模な自然災害以外でこのような経験をするとは思ってもみなかった。少し前までは普通だった買い物、外食、旅行などは以前と同じようにできるようになるのか。今は誰にも分からない


▼新型コロナの終息後に到来するとされるニューノーマル(新常態)。今後、世界中であらゆる常識が変わり、当たり前だったことが当たり前ではなくなる可能性がある。従来の非日常が日常になるかもしれない。これをピンチと捉えるか、チャンスと捉えるかで未来は大きく変わる。できるだけ前向きに考えたい。(東京・KK)


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