コラム

2020/07/21

梅雨時期と重なって(新潟・TH)

梅雨時期と重なって


▼7月1日よりレジ袋の有料化が始まった。スーパーマーケットに行く際には少し前から「エコバッグ」を持ち歩く習慣を心掛けているが、ふらっと立ち寄ったコンビニエンスストアではついつい忘れてしまいがちだ


▼レジ袋の有料化は分解されにくいプラスチックごみを減らして海洋汚染を抑える目的かつ消費者の意識改革を行うことが狙い。ただ、またレジ袋をなくしたら家庭用のごみなどに使う袋が足りなくなり、袋の購入が増えるのではないかということも懸念されている。さらに、こんなデータもある。日本の廃プラスチックの排出量は年900万トン。うち400万トンが容器の包装で、レジ袋はその中の20万トンに過ぎず、残りの380万トンはどうするのかについて、議論はほとんど進んでいないのが現状だ


▼環境汚染対策は素晴らしいことだと思うが、その一方で、どうしてもこの時期じゃないとダメだったのかなと首をかしげたくなるのが正直なところ


▼そして22日からは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた地方などの国内観光業の需要喚起策として、政府が行う「GoToトラベル」キャンペーンも始まる。東京発着が除外されたとはいえ、首都圏等で感染拡大が起きている現状を踏まえると、地方に住んでいる者としては正直なところ不安しかない。「感染拡大に注意して旅行に行って下さい」と言うだけで、具体的な対策が示されないままではまた感染が広がる一方ではないだろうか


▼レジ袋有料化しかり、GoToキャンペーンもしかり。どちらも、まるでスッキリしない今時期の梅雨空のように思えてならない。(新潟・TH)


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