コラム

2020/11/14

写真を使ってPR(山梨・HI)

写真を使ってPR


▼インスタグラムを見ていて、建設現場で作業員が歩く後ろ姿を写した1枚の写真が目に留まった。光が作り出す陰陽のコントラスト、人物を中央に置いてちょっと引き気味に撮影した構成。一目見ただけなのに、頭の中に強く印象に残るのはなぜなのか。仕事に向かう人間の情熱や、かっこよさがそこには表現されていた


▼6・4万件。この数字が何を示すかお分かりだろうか。インスタグラムにおける「#建設業」タグの付いた投稿件数だ。大型施設の建設を着工前から完成まで空撮で追う会社、動物カラーの重機が動く様子を動画で載せる会社など。多種多様な投稿がそこには広がっていた


▼写真は受け手に想像の余地を与えてくれるものだと思っている。人間の喜怒哀楽。その瞬間その人は何を思っていたのだろうか。印象深い1枚に出会ったとき、無意識に考察してしまう。そんな経験はないだろうか


▼中でも斬新だと思ったのは「#現場女子」「#土木女子」のタグ。現場で働く女性に焦点を置いたものだ。1枚の写真を通して一生懸命さがひしひしと伝わってくる。投稿にはエールのコメントが数多く付いていた。同感だ。自然と応援したくなる気持ちが湧いてくる


▼とある民間工事の取材をしたときの話。建設会社の社長と話題はインスタグラムに。「(世の中)ぱっと見て判断されることが多い」と話す社長。聞くと、写真を活用したPR活動に以前から取り組んでいると言う。SNSを通して、人とのつながりは世界規模で発展することも。「写真は語る」と言っても過言ではないほどに、写真に対する価値観に心を揺さぶられた。(山梨・HI)

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