コラム

2021/02/17

現場で働く人に焦点を(群馬・KS)

現場で働く人に焦点を


▼群馬県上野村の黒澤八郎村長から建設現場で働いている人を新聞で紹介してみてはどうかと提案を受けた。誰か紹介してもらえないかと頼むと、東京都から同村に移住し、製本会社から建設業に転職した土田公平さんという人が村内で建設業を営む黒沢工業で働いていると紹介された


▼後日、アポイントを取り、建設業の仕事に就いた理由や建設業のイメージなどについて聞いた。土田さんは開口一番、建設現場で頑張っている人のモチベーションを上げるためにも、そのような人たちにスポットライトを当ててほしいと話してくれた


▼土田さんは東京都江戸川区出身。製本会社に勤務していた当時は仕事が多忙を極め、仕事をするために生きていると思うようになっていったという。生きるために仕事をしたいと思い、一念発起しNPO法人地球緑化センターが事業主体となり行っている緑のふるさと協力隊の一員として、上野村に来た。黒沢代表とは青年団の集まりで出会い、外で働く仕事に就きたいとの思いから同社で働き始めた


▼建設業について「仕事が大変、職人気質で怖いイメージがあった」と話す。実際に働いて危険な仕事だからこそ、口調が強くなるのだと分かり、また人情味のある人が多いという印象を持ったという。「建設業の仕事は正解がないため、試行錯誤の繰り返し。そこに面白みを感じられるのかが重要」と話す


▼建設現場は寒い日、暑い日、昼夜を問わず稼働している。作業に従事している人を紹介し、モチベーションの向上に一役買うことができるのであれば、それもわれわれ、建設専門紙の使命なのではないだろうか。(群馬・KS)


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