コラム

2021/03/26

吾輩の先生は猫である(茨城・YM)

吾輩の先生は猫である


▼生後4カ月の雌の子猫を迎えた。おてんばで手当たり次第に噛みつき、爪を研ぐ。毎日の食事や体調にも気を使い、猫に上下関係はないと言われるが、完全に猫がご主人様になっている。次にどこの壁で爪研ぎをするのか、対応策に知恵を絞る毎日を過ごす


▼建設業界の猫と言えば「ヨシ!」と指差し呼称するイラスト「現場猫」が一部で人気を博している。2020年には中央労働災害防止協会の啓発ポスターに採用された。危険を感じると一目散に逃げだすほど、猫は危険に敏感なので、災害防止の啓発には最適な動物かもしれない


▼外国人労働者の受け入れが進んでいる建設業界だが、地方では言語の壁がまだまだ立ちふさがっているのが実情だ。そこで、またしても現場猫が一役買っている。外国人労働者を対象とした、安全衛生漢字ドリルに登場するからだ。現場の安全のために、ある意味「猫の手も借りたい」と言ったところか


▼建設現場ではキャタピラー社の「CAT」のロゴが入った黄色い建設機械が世界中で活躍している。まるで猫の目のように、i-Construction対応機から解体工事用、トンネル工事用など、かゆい所に手が届く製品がレンタルできる


▼人と猫の歴史の起源は古代エジプトごろと言われている。以来、猫はネズミ退治で人を助けて、愛猫として人を癒してきた。建設業界でも安全啓発に一役買っているかと思えば、言語学習の一助となり、建機の象徴となっている。わが家の猫も危険予知を勉強させてくれる。「猫がご主人様」は冗談だが、猫が多方面で偉大な「先生」であることは間違いないだろう。(茨城・YM)


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