コラム

2021/07/17

社会に不可欠な仕事に(群馬・YT)

社会に不可欠な仕事に


▼社会生活の維持に必要不可欠な職業に従事する人たちを表すエッセンシャルワーカー。コロナ禍を受け、多くの自治体がエッセンシャルワーカーに対するワクチンの優先接種を進めている。群馬県は全国に先駆けて建設産業を対象に優先接種を県央接種センターで開始した。群馬県建設業協会はすでに計画的な接種を進めている


▼群馬県の山本一太知事は「建設業界をはじめ、災害時に最前線で対応に当たる方々などは社会に欠かすことができない、まさにエッセンシャルワーカーである」として期待を寄せる。同協会正会員企業の従業員約5200人に対する接種は8月8日に完了する。その後も、会員企業の協力会社などに対象を広げ、万全の体制を築く構えだ


▼豪雨や地震といった自然災害はいつ、どこで起こるかわからない。そして起きてしまえばその被害は人命をも奪う大きなものとなる。ワクチンの優先接種はどんな時でもすぐさま復旧に向けて動き出してくれるという社会からの期待感の表れだろう。現場で働く人たちが社会に必要とされると感じることは、やりがいにつながっていく


▼これからもその役割を果たし続けるためには、解決しなければいけない課題も多い。その最たるものが担い手不足の解消だろう。担い手がいなくなり建設産業が弱まるということは、地域の防災力にも直結する


▼建設業はまちを見渡して最も目に入りやすいエッセンシャルワーカーと言えるかもしれない。災害への応急対応はもちろん、平時の現場での真摯(しんし)な取り組みも過去のイメージを払拭(ふっしょく)し、建設産業への尊敬にもつながるだろう。(群馬・YT)


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