コラム

2021/07/20

方法にも一工夫を(茨城・TI)

方法にも一工夫を


▼夏の夜を彩るものといえば、一番に思い付くのは花火だ。昨今は新型コロナウイルスの感染拡大防止などで多くの場所で中止となっていたが、ことしはいくらか開催の動きが見られる。花火大会に限らず、多くのイベントが無観客などの対策を施した上で開催にこぎ着けている


▼とある自治体が直前まで日時や場所を非公開とするサプライズ形式の花火大会を企画しているという話を耳にした。無観客かつ短時間の開催で、密集を避ける形だ。頭の柔らかい発想に驚かされるとともに、なんとか開催しようという自治体の苦心がうかがえる。そうでなくとも、予算などの問題で何十年と続いていた花火大会を中止にした自治体も見聞きしており、世知辛いものである


▼一方で、思うところもある。以前、取材で役場などに足を運んだ際に見た張り紙の「〇万発!」という宣伝に、「数の勝負なのかな?」と首をひねったこともあった。宣伝文句として数字は分かりやすく、結局そこに落ち着くのだろう


▼地元の花火大会は実家の駐車場から一望することができた。もう何年も見ていないが、コロナ禍で昨年は中止になった状況を聞いており、寂しく思う。ただ、当時が何発を上げて、見ている瞬間も何発を打ち上げたのかまるで把握していなかったことを考えると、単に花火の打ち上げ数に興味がないことがよく分かる


▼もろもろの事情で花火の打ち上げができずにいる中、「ことしこそは」と誰もが思う。集客が難しいため、方法や宣伝にも一工夫が必要だろう。ある意味、新しい見どころだろうか。まずは周辺の大会から調べてみようと思う。(茨城・TI)

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