広がるか、はかサポ（埼玉・ＳＷ）

広がるか、はかサポ

▼新型コロナウイルスの感染拡大が続き今夏も帰省を控える動きが広がった。社内でも実際に帰省を取り止めた人もおり、また帰省だけでなく、極力外出することを控えたようだ

▼先日、ＮＨＫのニュースを見ていて興味深い話題を見かけた。タクシー会社が墓参りを代行するサービス（はかサポ）を取り上げたもので、山梨県内での事例が紹介されていた。ニュースによると、山梨県出身で、現在は東京都在住の70代男性がタクシー会社に依頼し、乗務員などが山梨県南アルプス市の寺を訪れ、墓石をきれいに洗い、花と線香を供え、静かに手を合わせていた。また、墓参りが終わったことを依頼主に報告するため、写真撮影もしていた

▼タクシー会社のホームページを確認したところ、はかサポは、墓が遠くてなかなか行けない、忙しいので墓参りに行けない、高齢のために一人では行けないという人に勧めている。２０２０年７月現在で、同社では全国34都道府県をカバーしている

▼はかサポの内容は、事前・事後の合掌、水鉢や花立て、線香台などの掃除、事前・事後の写真撮影、報告書提出で、料金は最寄りの営業所からお墓までの片道運賃に５０００円を足した金額を設定

▼かつて、入社から間もないころ、会社の新事業を提案するという企画があり、墓参り代行サービスを挙げたことがある。当時「新聞社の事業からはほど遠い」などの理由から却下されたが、新型コロナがあったとはいえ、結果的に企画案はあながち見当違いではないことが証明されたともいえる。さて、次はどんな企画を提出しようか、頭を思い巡らせている。（埼玉・ＳＷ）