新型フェアレディＺに期待（群馬・ＫＫ）

新型フェアレディＺに期待

▼先日、日産の新型フェアレディＺが世界初公開された。13年ぶりに全面刷新された同車は１９６９年発売の初代から半世紀を超えた今もなお、人気の高いスポーツカーとして親しまれている

▼初代モデルであるＳ30型は、ヨーロッパの高級グランツーリスモに匹敵するスペックであるにもかかわらず、値段的にリーズナブルということもあり、北米を中心に大きな反響を呼んだ。また、日産の海外進出の足掛かりとなった記念的な車両でもある

▼その後、２代目となるＳ１３０型系を78年に発表するなど、常にモデルチェンジを繰り返しながら、人気のあるスポーツカーとして世間の注目を浴びる存在であった。また、60年代はフェアレディＺ以外にもホンダＳ５００やトヨタスポーツ８００、２０００ＧＴなど、スポーツカーが登場し脚光を浴びる時代でもあった

▼しかしながら、94年以降になると、一部スポーツカーで売上が低下。さらに２０００年に排気ガス規制が導入されると、スポーツカーにとっては厳しい環境を強いられた。こうした流れの中にあるスポーツカーは、不遇の時代を迎えているとも言える

▼今回発表された７代目となる新型フェアレディＺについて、日産の最高執行責任者であるアシュワニ・グプタ氏は「Ｚを通して、最新のスポーツカーのデザイン、パフォーマンス、そしてワクワクをお届けする」とコメント。人気が低迷しているとはいうものの、いつの時代もスポーツカーにはワクワクする気持ちを抑えきれないの人たちが数多くいるのも確かだ。新型フェアレディＺにはスポーツカーの人気復活の役割を期待したい。（群馬・ＫＫ）