コラム

2021/10/21

自宅の予防保全とは(埼玉・HS)

自宅の予防保全とは


▼台所の水道が壊れた。お湯と水の温度調節と開閉を操作する「レバー」が根元からもげてしまったのだ。今思えば3~4カ月前から水の止まりが悪くなり、ときにはレバーが外れた。水道の温度調節と開閉の操作は、ゲーム機のコントローラーに似た四角い棒状の金具に、レバーを接続して行う構造となっている。レバー側の接続部が破損して外れたのだ


▼水道工事店の下見で、お湯と水の蛇口全体の交換となった。品物の入荷後に作業日の連絡が来るので、それまでは四角い棒状の金具をペンチでつまんでの操作となる。とても不便だ。台所の水道は主に、朝食と夕食の準備や食器洗いに使用するが、ペンチでの温度調節と開閉の操作はとにかく時間がかかる


▼食器洗いは洗剤を付けてから、流し終わるまで水を止められないので、水が無駄になる。しかもペンチでつまんでの操作はぎこちなく、忙しい朝はなるべく水を使わない食事方法に変えた。なぜ、3~4カ月前から水の止まりが悪くなったときに橋梁、住宅などで行う長寿命化対策となる「予防保全」の修繕はできなかったのか?


▼国土交通省関東道路メンテナンスセンターは2021年度の代行修繕事業として埼玉県内の秩父橋で補修、道路橋における再劣化予防の検討業務などに取り組んでいる。公共施設では当たり前に行われているが、それを個人住宅に取り入れるのは難しいようだ


▼2年前には風呂場のシャワー、3年前は屋根瓦、その前は下水管とカースペースの水道栓。築40年以上のわが家では次々と破損箇所が現れ、そのたびに慌てて修理する。次は恐らく洗面台の水道だろう。(埼玉・HS)

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