コラム

2021/11/27

電車を中心とした暮らし(埼玉・TK)

電車を中心とした暮らし


▼先日、久しぶりに会った地元の友人と「東京へ初めて来たときに一番驚いたことは何か」という話題になった。田舎から越してきた者同士、多くのカルチャーショックが話題に上ったが、最終的に「電車が非常に便利なこと」という結論に達した


▼電車による交通網が緻密に張り巡らされている点は首都圏における唯一無二の特徴と言っていいだろう。特に東京周辺においては、電車さえあればどこへ出掛けるにもおおむね不足はない。時刻表にはびっしりと次の停車時間が刻まれている。2時間に1本しか電車が来ない地元の駅と比較すると、その重要さが身に染みる

▼日々の移動を車に頼る地元での暮らしと異なり、首都圏で生活する人の多くが大小あれど「駅」を中心とした生活を送っている。通勤・通学に便利な駅の近くへ住み、電車が出発する時間に合わせて家を出る。電車を中心とした時間が流れているということに、大きなギャップを感じたことを友人と話した

▼埼玉県川口市の担当課に「川口駅の中距離電車停車」について話を聞く機会があった。川口駅は東京都と埼玉県をつなぐ重要な駅で、1日当たりの利用者は約13万人にも及ぶ。市はかねてからの悲願成就に向け、JR東日本と協議を進めている。もし計画が実現すれば、効果は計り知れないと改めて考えさせられた

▼交通網は生活を左右する重要な要素だ。首都圏においてはその中心を電車が担っており、まちづくりにおいても「駅」を重要視する計画が立てられている。電車というインフラの存在こそが、首都圏での生活を象徴する文化なのだと日々実感している。(埼玉・TK)

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