国交省吉田政務官就任会見
総合評価
実態調査を指示
吉田政務官が就任会見
国土交通省
国土交通省の吉田六左エ門(よしだ・ろくざえもん)政務官は9日の就任会見で、ダンピング問題
について「徹底してなくさなければいけない」と決意を述べた。
導入の議論が巻き起こってきた最低制限価格に関しては、「最終的には財務省との議論。少しでも
安く落札されて予算が残ればよいという雰囲気が財務省にあると感じている。しかし、安かろう悪か
ろうというわけにはいかない。いつまでも許しておいてよいのか。最低制限価格について財務省との
議論が控えめになるようなら、国会議員の仕事だと思っている」と述べ、自身が議論の前面に出る可
能性も示唆した。
また、公共工事品確法の理念と総合評価方式の実態が乖離しているのではないかと危機感を語り、
「地方の出先事務所の実態を調べるよう訓令(くんれい)した」ことを明かした。その上で、「効果
のあるものが整理できればどんどんやっていく」と、新たなダンピング対策に意欲を示している。
道路特定財源については、「“納税者の理解を得つつ”ということがキーワード。一般財源化する
という方向で今年度中の検討課題になっているが、地方からは、まだ道路整備が不足しているという
強いアピールがある。こうした点を加味しながら年内に具体的な結論を出す」考えを述べた。
また耐震偽装問題に関しては「よく調べた結果、姉歯、木村、総研らに限った悪徳な事案と言い切
ってよいと思う」と話し、一部の特殊なケースだったと見解を述べた。
【略歴】
昭和58年4月新潟県議会議員。平成8年10月衆議院議員初当選。自民党副幹事長、同政調国土
交通部会長代理、総務大臣政務官などを歴任。17年9月、衆議院議員3期目当選。18年9月に国
土交通大臣政務官。