都市機構村山理事長代理就任会見
◎40年代団地利活用へ
◎村山理事長代理就任会見
◎UR都市機構
UR都市機構の村山邦彦(むらやま・くにひこ)理事長代理は就任会見を開き、「機構が取り組ん
でいる内容について、できるだけ広く理解していただくために、どのような説明をしていくべきかを
重要な問題と考えている。今回、今までやっていた技術管理・調査研究という業務範囲を抱えたまま
理事長代理という立場になった。今までやってきたことを高い見地から強力に進められるよう邁進し
ていきたい」と抱負を述べた。
77万戸の団地について、長期的に有効な住宅ストックとして生かしていくことを重視している。
「今後20年、もっと先を見据えて、どのような大都市圏の住宅市街地が形成されていくことになる
のか。その中で、現在かかえている団地をどう生かしていけば良いのか、総合的見地から検討してい
る」と現状を語る。
さらに、「昭和30年代の団地は建て替えを進めているが、40年代の団地がボリュームとして最
も多い。ニーズに応えられ、周辺の市街地と調和しながら利活用できるようにしていく。建て替えた
り、あるいは内外装や間取りを抜本的に改善したりして、現在お住まいの方々が安心して継続して住
んでいくことと合わせ、引き続き住宅として活用されていくことが大切」と考えを述べた。
また「ストック全体管理の問題と新規供給の問題とは、従来バラバラにやってきた。新規供給とス
トック改善が別々の体制になっているが、ひとつの住宅全体としての技術体系、制度体系として再編
していく必要がある」と見解を述べている。
【略歴】
昭和21年生まれ。昭和44年日本住宅公団入社。東京支社長、本社業務企画部長、理事(技術管
理・調査研究担当)などを経て、7月10日より現職。