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新潟県土木部

新潟西海岸地区の6km区間/開発技建でルート検討着手/地域高規格計画路線指定へ

2004/01/10 新潟建設新聞

 県土木部は、地域高規格道路候補路線に指定されている「新潟海岸幹線道路」のうち、新潟西海岸地区6km区間のルート検討に着手する方針で、このほど検討業務を開発技建(株)(新潟市)に委託した。委託期間は3月25日まで。新潟海岸幹線道路は新潟市の中心部と空港・港湾などの広域交通拠点を結ぶ重要路線であり、今回のルート検討等を通じて計画路線指定へ向けた準備を進める考えだ。

 新潟海岸幹線道路は、新潟市の中心市街地と新潟空港、新潟港(西港区)などの広域交通拠点を連結し、信濃川を横断して新潟西海岸に至り、新潟東西道路、新潟南北道路及び新潟東道路と一体化することで効率的な交通体系を形成する路線。同路線の整備により市街地中心部から新潟空港等への所要時間が短縮されると共に、新潟市内の交通渋滞の解消が図られるなど、高速性、信頼性、安定性の確保が期待されている。

 候補路線区間は、新潟東西道路(国道113号線新潟空港付近)~新潟東道路(国道116号線亀貝IC付近)までの約20km。平成6年12月の候補路線指定後、同10年6月に区間延長された。

 今回の概略検討の対象区間は、新潟西海岸地区(新潟みなとトンネル~関屋分水まで)の約6km。設計速度は80km/h。

 検討業務では、道路構造及び複数のルートについて検討し、設計計画や路線選定、主要構造物計画等を纏める。また、計画にあたっては自然環境面で新潟西海岸地区に鳥獣保護区があることから道路構築による影響を調査し、対策が可能か判断する。加えて対象区間が中心市街地に隣接し眺望に優れた海岸であることから、景観についても検討を行う。

 来年度以降も引き続きルート全体の検討・調査等を進める予定だ。

 昨年度実施の全体概略計画検討業務は開発技建(株)が担当した。



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